50万人突破のドコモポイント投資 裏技を封じテーマ投資を始める理由(1/4 ページ)

» 2019年06月24日 10時00分 公開
[斎藤健二ITmedia]

 資産運用の重要性がさまざまな形で叫ばれる中、その入口には数多くのハードルがある。運用口座の開設にマイナンバーの提示が必要であったり、ある程度の資金が必要だったりすることが、特に若年層にとっての障害だ。

 そんななか、ポイントを使って擬似的に投資を行えるポイント投資が人気だ。ドコモはdポイントを使った「ポイント投資」を約1年前の5月16日に開始。利用者数は50万人を超えた。

ドコモ スマートライフビジネス本部金融ビジネス推進部FinTech推進室の笠七菜実氏

 「だいぶ調子がいい。事業計画の目標よりかなり上振れている」と、ドコモのスマートライフビジネス本部金融ビジネス推進部FinTech推進室の鈴木貴久彦FinTech担当部長は話す。

 1人あたり平均で1500ポイントを投資しており、これは実際のお金を運用するロボアドバイザーサービスに比べるとかなり少額だ。「まずはdポイントを使って投資に慣れ親しんでもらう。その点では大成功だと思っている」(ドコモFinTech担当の笠七菜実氏)

 約半数が「お金に関しての関心が向上した」とアンケートに答えており、46%が「ポイント投資の利用で、投資・資産運用を開始したくなった」としている。ポイント投資の好調が、ドコモがお金のデザインと組んで提供しているロボアドバイザーサービスTHEO+docomoの利用者増につながっている。「ユーザーの6割が、THEO+docomoの前にポイント投資をやっていた」と笠氏は言う。

 ただしポイント投資の好調さほどには、THEO+docomoは伸びていない。「順調という言い方はできる。ポイント投資は計画を上振れているが、同じくらいTHEO+docomoも伸びているわけではない。マイナンバー登録などのハードルが高い」(鈴木氏)

ポイント投資利用者へのアンケート結果
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