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離職者の7割「辞めた会社にまた入りたくない」――再入社制度、浸透難しく人材シンクタンクが調査(1/2 ページ)

» 2020年06月01日 14時20分 公開
[ITmedia]

 企業の終身雇用が当たり前ではなくなりつつある今。元社員を再雇用したりビジネスパートナーとして良好な関係を続けようとする企業が増えている。一方、離職者は企業のネガティブな情報の発信源にもなり得る。会社・元社員共に「不幸な別れ方」はできれば避けたいところだ。

 ただ、人材系シンクタンクのパーソル総合研究所(東京・千代田)が離職経験のある社会人にアンケート調査したところ、離職した企業への再入社を希望した人はわずか約8%、7割が希望しない結果となった。

photo 辞めた会社と今でも仲良しですか?(写真はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

再入社希望者、わずか8%

 調査はパーソル総研が2019年12月、全国の20歳から59歳未満の、正社員として離職経験のある人(2000人)と再入社経験のある人(300人)を対象に実施した。

 まず、離職経験者に「元在籍企業の商品・サービスを1年のうちに個人で利用・購買したか」と聞いたところ、「ある」と答えたのは10.8%にとどまった。

photo 離職者に聞いた「個人ユーザーとして元在籍した企業の商品・サービスを1年のうちに利用・購買したか」(パーソル総合研究所「企業のアルムナイに関する調査」)

 離職した企業への再入社意向についても聞いたところ、希望した人はわずか8.3%。希望しない人が7割を超えた。実際に過去5年間に再入社した人も、2.1%にとどまった。

photo 離職者に聞いた「辞めた会社への再入社の意向」と「再入社率」(パーソル総合研究所「企業のアルムナイに関する調査」)
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