企業が特定分野の生産を独占する「モノポリー」は、経済用語として有名だ。では、「モノプソニー」という言葉をご存知だろうか?
Finatextが運営するスマホゲーム「かぶポン!」は、若年層の金融リテラシーを高めるためのゲームだ。毎日出題されるクイズに答えることで、お金の感覚や知識を身に付けることを狙う。5月25日に、かぶポン!の運営局がオンラインイベントを開催し、高校生大学生がクイズ形式で、金融知識を競った。
出された問題は次の12問だ。
さて、冒頭に挙げた「モノプソニー」の答えは、「ある商品を“買う”事業者が1社のみである状態」のことを指す。談合などと関連してしばしば問題となる売り手独占(モノポリー)に対して、買い手独占だ。
かぶポン!の監修者で同イベントのモデレータも務めた大阪大学准教授の安田洋祐氏は、「例えばUber Eatsと配達員の関係。交渉力の強い企業が、弱い労働者に対して独占力を発揮してしまうことを指す」と説明した。今後増加が予想されるシェアリングエコノミーにおいて、注意が必要な用語だろう。
金融庁の調査によると、金融リテラシーは年齢が上がるに連れて増加することが分かっている。同イベントの主催者であるFinatextの木下あかねCEOは、「これから社会に出たり、出たばかりの18歳〜29歳の金融リテラシーがこんなに低くていいのか。ここが大きくなれば、日本は金融リテラシーが高い国になる」と、かぶポン!の意義を話した。
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