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コロナうつにならないために 従業員のメンタルケア、“不安とうまく付き合う”サポートが鍵アフターコロナ 仕事はこう変わる(1/3 ページ)

» 2020年05月25日 07時00分 公開
[加納由希絵ITmedia]

アフターコロナ 仕事はこう変わる:

 新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、業務の進め方を見直す企業が増えている。営業、在宅勤務、出張の是非、新たなITツール活用――先進的な取り組みや試行錯誤をしている企業の事例から、仕事のミライを考えていく。

連載第1回:“コロナ後”に焼き肉店が過去最高の売り上げ 中国で奮闘した日本人社長、汗と涙の全記録

連載第2回:本記事


 新型コロナウイルスは、仕事の“前提”を大きく揺るがした。会社に行くこと、会って話をすることなど、当たり前のようにやっていたことができなくなり、自宅で、相手と会わなくても仕事を進めざるを得なくなった。

 そういった環境にさらされ、急速に広がったのがテレワークだ。急に導入することになり、テレワーク運用の課題が見えた企業もあれば、今後も在宅勤務を拡大する方針を示す企業も出てきた。そんな中で、部署やチームのメンバーの様子が分かりにくくなり、業務のフォローやケアが追い付かないという不安を抱える人も多いだろう。

 メンバーの仕事が進んでいるか不安になってしまう、コミュニケーションが少なくなって何につまずいているのか分からない、自分の仕事の進め方が間違っていないか不安、上司に監視されているような気になる、子どもの世話で仕事に集中できない――など、さまざまな立場で新たな悩みや課題が出ていると考えられる。

新型コロナ感染拡大やテレワークの導入といった変化で、不安や悩みを抱えがちになるが……(写真提供:ゲッティイメージズ)

 そのような状況から、在宅勤務での「メンタルケア」に対する関心が高まっている。メンタルケアの法人向けサービス「emol work(エモルワーク)」を運営するemol(東京都台東区)によると、5月7日に正式版サービスを発表したばかりだが、約1週間で100社以上が無料登録を済ませたという。テレワークの本格導入を模索する企業が増える中で、従業員の“ケア”の在り方をあらためて見直す機会になっているようだ。

正式版をリリースした法人向けサービス「emol work」
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