家事代行サービスを手掛けるベアーズ(東京・中央)は5月27日、東京都港区からの業務委託を受け、同区の高齢者向けに買い物代行事業を始めると発表した。新型コロナウイルスの影響で外出を控えている高齢者の買い物を代行する。ユーザーはサービス利用料が無料になり、港区が負担する仕組み。
対象は東京都港区に住む70歳以上(2022年3月末時点)の、1人暮らしかもしくはおおむね高齢者のみの世帯。6月1日〜7月末の期間、世帯当たり月8回まで利用することができる。商品の代金自体はユーザーが負担する。
ユーザーは電話などでベアーズに買い物代行を予約。希望日時に同社のスタッフがユーザーの自宅を訪れ、買い物場所や商品を口頭やメモなどで確認し、お金を受け取る仕組み。その後、スタッフが商品とお釣りをユーザーの自宅に届けて完了する。
新型コロナ対策を巡っては、特に感染リスクが高いとされる高齢者層の外出自粛がどこまでうまくいくか、また外出自粛中に高まりがちな心理的不安も問題となっていた。
ベアーズとしては、ネット注文に不慣れな人も多い高齢者でも使いやすい電話予約を打ち出すことで、買い物代行サービスの拡大を目指す。
同社によると、もともと「買い物代行」は料理など家事全般のサービスの一部として行っていたが、コロナ禍を機にニーズが急増。4月23日からは単独のサービスとしても提供しているという。
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