ITmedia NEWS > STUDIO >
ITmedia AI+ AI活用のいまが分かる

不動産会社と対面せずに家を売却へ AI使った不動産価格推定サービスに新機能

» 2020年05月19日 12時04分 公開
[ITmedia]

 コラビットは5月18日、AIで不動産価格を推定するサービス「HowMa」(ハウマ)に、不動産会社のスタッフと会わずに家や土地を売却できる機能を追加した。売主の本人確認、不動産の査定、不動産会社との媒介契約締結までをオンライン上で完結できる。まずは都内23区限定で提供し、順次対象エリアを拡大する。

 HoumMaは、売主が所有する不動産の情報を入力すると、AIで現在の推定売買価格や推定賃料などを算出してくれるサービス。今回の新機能「HowMaオンライン売却」によって、不動産の売却活動もオンラインで可能になった。

 本人確認には、生体認証サービスを提供するLiquid(東京都千代田区)の「LIQUID eKYC」を活用。顔写真付きの本人確認書類や、本人の顔写真を利用する。

 室内調査や売主との面談なども、スマートフォンを活用してオンラインで済ます。調査や面談はコラビットが行い、その情報を基に最大6社の不動産会社が査定する。不動産会社の査定書は売主のスマートフォンに届き、そのままオンラインで売却依頼と媒介契約締結ができるという。内見予約や進捗(しんちょく)報告などのやりとりも、チャットサービスなどで行う。

 コラビットは、「査定する不動産会社が何度も訪問していた従来の方法と比べ、手間が圧倒的に少なくなる」としている。

室内調査のイメージ

 購入検討者のための内覧、売買契約締結、引き渡しなどの際は、売主は不動産会社や購入者と対面する必要がある。媒介契約締結後は、契約書の郵送手続きが求められる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.