新型コロナウイルスの感染拡大は、あらゆる業界に予期せぬ影響を与えている。ビッグデータによるマーケティング分析を手掛けるTrue Data(東京・港)の調査によると、訪日客に特化したドラッグストアの2月の売り上げが、前年同月比で6割も減少したことが分かった。訪日客の激減がやはり強烈に響いたようだ。
一方で全国のドラッグストア全体(数千店舗規模)のデータを見ると、2月の売り上げは前年同月より16.1%増加した。新型コロナ対策で除菌・殺菌系などの商品需要が伸長したとみられる。
True Dataがドラッグストアの2月分のPOS(販売時点情報管理)データを元に、1店舗当たりの平均売り上げを算出した。中でも「訪日客が多いエリア」「免税店登録店」「免税対象となる1レシート当たり5000円以上の購買データ」といった条件で店や使用するレシートを絞り込むことで、約100店舗を対象に「インバウンド特化型店舗の売り上げデータ」として定義、集計した。
この「インバウンド特化型店舗」のデータを見ると、1月まで好調に推移していた売り上げが2月に急減する結果に。本来は春節で殺到するはずだった中国人客を筆頭に、やはり新型コロナの影響による訪日客の激減が直撃した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング