中国の武漢で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界中で猛威を振るっている。3月27日時点で感染が確認された国と地域は200を超え、感染者(症例数)は累計54万人に達した。感染状況を視覚的に確認できる米ジョンズ・ホプキンス大学のWebサイトで過去2カ月の状況を比較した。
2カ月前の1月27日では、感染者数は合計4474件、死者は107人、回復した人の数は63人だった。
WHO(世界保健機関)が「国際的な公衆衛生上の緊急事態」を宣言した1月30日の時点で、感染が確認された人は中国を除くとタイの14人がもっとも多く、香港とシンガポールが各10人、日本9人、台湾8人、マカオ、マレーシア、オーストラリア各7人などとなっていた。欧米はフランスと米国の各5人だった(外務省の資料による)
1カ月前の2月27日は、各国の感染者数は合計8万2171件、死者は2804人、回復した人の数は3万3129人。28日には初めて1日で1000人を超える感染者が確認されるなど、急激に感染が広がった。
3月11日にはWHOが世界的な大流行を指す「パンデミック」と表明。それまでは韓国、イタリア、イランが「ホットスポット」(流行地)といわれていたが、スペイン、ドイツなど欧州各国に波及した。3月中旬から下旬にかけては米国で感染者が急増している。
3月27日現在、全世界の感染者数は54万2417人、死者は2万4354人、回復した人は12万4164人となっている。このうち米国は10万人、イタリアも8万6000人を超え、中国の感染者数を上回った。
2カ月前に比べると、感染者数は121倍、死者は227倍、回復した人の数は1970倍となっている。
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