3月25日夜、「感染爆発の重大局面」という強い言葉で、新型コロナウイルス感染拡大への危機感を表明した小池百合子東京都知事。週末の不要不急の外出などを控えるよう呼びかけた。
すると、その直後から、食料品などを求める多くの人がスーパーに来店している、という声がSNSで上がり始めた。一方、現時点では店舗を利用できなくなったり、商品が流通しなくなったりするような状況ではないことから、「冷静に」という呼びかけも多い。
感染拡大の不安が広がる中、「買いだめ」に対してどのように見ている人が多いのだろうか。旅行関連サービスを手掛けるエアトリ(東京都港区)は3月26日、「買いだめ」に関するアンケート調査結果を発表。「買いだめはすべきではない」と考える人が多かったが、店頭から商品がなくなってしまう状況では「仕方がない」という人が6割を占めた。
普段と新型コロナ発生後の「買いだめ」の習慣についての質問では、「さまざまなものを買いだめしている」「特定のものだけをしている」を合わせた割合が、普段は38.6%だったのに対して、新型コロナ発生後は30.2%となり、発生後の方が8.4ポイント低かった。最近は買いだめをしないように心掛けている人も多いようだ。
一方、「していないが、したいと思っている」という人の割合は、普段が5.2%、新型コロナ発生後は11.8%となっており、品薄の不安も増しているようだ。
新型コロナ発生後に買いだめをした人に「何を買ったか」と質問すると、最も多かったのは「トイレットペーパー」で36.7%。「インスタント・冷凍食品」が34.5%、「マスク」は29.9%だった。
十分に供給されているはずのトイレットペーパーを買いだめした人が多かったが、そういった人たちのうち、93.1%は「供給量が十分にあることは知っている」と回答。品物が不足しているわけではないと知りながらも、不安を感じて買いだめをした人がほとんどだった。
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