ここ数年、「働き方改革」という掛け声の下でオフィスに縛られない働き方が少しずつ広まってきた。オフィスを主軸として、カフェや自宅、移動中などさまざまな場所で働く人が増えた。
こうした中でも、あえて社員が来たくなるようなオフィスを作り、生産性向上につなげようとしている企業がある。2019年夏に渋谷へ本社を移転した、東急不動産だ。同社のオフィスは、執務スペースの中央に吹き抜け式の中階段があったり、おしゃれなカフェテリアがあったり、はたまた内部に入って瞑想をするマシンがあったり……。
いったいなぜ、どこでも働ける時代にこうしたオフィスを作ったのか。移転に携わった東急不動産のメンバーに話を聞いた。
もちろん、社員が行きたくなるようなオフィスを作ったからといって、社外で働くことを抑制する狙いはない。「どこでも働けることの重要性、ニーズはとても強い」と話すのは、同社広報室主任を務める小峰慎司氏だ。
実際、オフィス以外の働く環境も、東急不動産は充実させている。これまで、報告などのために営業職は出先から本社へ戻らなければいけなかった。こうした慣例は、ノートPCを社員に与えることで見直した。また、サテライトオフィスとしてグループ会社の展開するシェアオフィス「ビジネスエアポート」も、社員が使えるように整備。「必要なのは、働く場を選べること」とも小峰氏は話す。
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