ニューヨーク株式市場でダウ平均株価が大幅な値下げを見せ、一時売買停止(サーキットブレーカー)になるなど世界的に金融資産の価格が下落する中、仮想通貨も同様の動きを見せている。
仮想通貨取引所bitFlyerのビットコイン相場は、3月12日の午前中まで83万円台で推移していたが、午後7時に63万円台まで下落。13日に入ってさらに下げ、午前11時には44万1900円の安値を付けた。13日午後1時現在、ビットコインは反発を見せて62万円台まで価格を戻している。
多くの種類の仮想通貨を販売しているCoincheckでも、イーサリアムやリップル、ネム、ビットコインキャッシュなどが軒並み下落している。
仮想通貨の代表格であるビットコインは、ブロックチェーンとマイニング(採掘)の仕組みにより取引履歴の改ざんが難しく、発行枚数に上限があることから、不況に強いとされる金にたとえて「デジタル・ゴールド」と呼ばれることもある。
このため、金融市場の混乱時には資金の退避先としてビットコインが買われるという見方もあるが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大と原油価格の急落で混乱や不安が広がる中で、デジタル・ゴールドも価格を下げる展開となった。
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