「プロセスマイニング」とは ワークフロー製品への“失望”で導入が進む?「プロセスマイニング」の生みの親・アールスト氏に聞く【前編】

「プロセスマイニング」は企業に何をもたらすのか。企業がプロセスマイニングを導入するきっかけとは何か。プロセスマイニングの第一人者であるウィル・ファン・デル・アールスト氏に聞いた。

2020年02月28日 05時00分 公開
[George LawtonTechTarget]

 業務システムのイベントログを基に、業務プロセスを分析して改善する「プロセスマイニング」という手法が誕生したのは、1990年代後半のことだ。初期のプロセスマイニングは大半が理論上の概念でしかなかった。しかしデータ収集と分析の技術が進化したここ数年で、実用化が始まった。

 プロセスマイニングの提唱者の一人であるウィル・ファン・デル・アールスト氏は現在、ドイツのアーヘン工科大学(RWTH Aachen University)の教授として、データサイエンスの研究グループを率いている。アールスト氏はインタビューで「プロセスマイニングの導入はここ数年で加速している」と答えている。

 プロセスマイニングツール「Disco」を提供するFluxiconや、プロセスマイニングベンダーのProcessGold Internationalを買収したRPAベンダーのUiPathなど、30社以上のベンダーが商用プロセスマイニングツールを提供するようになった。これによりSiemensやBMWなどの大企業が、数千人規模のエンドユーザーにプロセスマイニングを容易に適用できるようになった。「プロセスマイニングはどのような組織でも使用でき、前提となる条件は最小限しかない」とアールスト氏は話す。

プロセスマイニング導入のきっかけは「ワークフローシステム」への失望か

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