女性向け転職サイト「女の転職type」などを運営するキャリアデザインセンターは2月26日、残業に関する調査結果を発表した。調査結果では、働く女性の残業時間や、理想の残業時間が明らかになった。
月の平均残業時間を聞いたところ、最も多かったのが「1〜19時間」で全体の52.4%が回答した。「0時間」と回答した人は19.1%。働く女性の7割以上で、月の残業時間が20時間未満という結果に。なお、20代〜40代とも「1〜19時間」と答えた人が最も多かった。
「理想の残業時間」を聞いたところ、意外にも「0時間」がトップではなかった(34.4%)。「1〜19時間」と答えた人が最も多く、58.2%だった。質問の注意書きに「実現可能性は考慮せず、あなたにとってのベストをお答えください」と書いたとのことで、この結果は少々意外に思えるが、なぜなのだろうか。
同社の担当者はいくつかの要因を挙げた。1つは、「残業代で稼いでいる人」の存在だ。生活費を稼ぐための残業を指す「生活残業」という言葉があるように、日本企業ではお金を稼ぐためにわざと残業する人が一定数存在する。女性でも、この傾向は少なくないようだ。
また、「0時間」と答えた人が最も多かった年代が30代(41.4%)であったことから、結婚や出産、育児といったライフイベントの影響も挙げた。つまり、20代、40代では結婚、出産、育児の影響が30代よりも小さいことが多く、そのぶんしっかり働く意識の表れだという見方だ。
さらに、サイト運営をする中での“所感”として、「女性の働く意欲は低くない」(担当者)とし、「『仕事を頑張りたくない』と思っているわけではないので、残業も0時間でなくても良い、今より少し減ってくれれば、という表れでは」とコメントした。
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