生まれ変わる“アイドルイベントの聖地” サンストリート亀戸の特性を引き継ぐ大型施設とは?野村不動産が掲げる「地域共生」(1/2 ページ)

» 2020年02月19日 17時50分 公開
[加納由希絵ITmedia]

 野村不動産は2月19日、2016年に閉館した商業施設「サンストリート亀戸」の跡地再開発プロジェクトの概要を発表した。高層マンション、大型商業施設のほか、隣接する小学校の増築用地としても整備。多くのイベントを開催してきたサンストリート亀戸のDNAを継承しながら、地域のニーズに合った複合開発を進める。

「サンストリート亀戸」の跡地にマンションや商業施設などを開発(イメージ)

Perfumeの“聖地”としても知られていた

 再開発事業「KAMEIDO PROJECT」の所在地は、東京都江東区亀戸6丁目。JR亀戸駅から徒歩2分の立地にある。

 サンストリート亀戸は1997年に開業。15年間の期間限定で運営されてきたが、3年間延長して2016年3月まで営業していた。年間800回以上のイベントを開催。デビュー当時のPerfumeがライブを行っていたことでも知られ、“聖地”の一つになっていた。

 跡地の再開発では、多くの人に親しまれたサンストリート亀戸の特徴を受け継ぎながら、地域と共生する街づくりを目指している。周辺地域では「生活利便施設の不足」「子どもの数の増加への対応」といった課題があったことから、そのニーズに合う開発を進める。社員が地元の小学校で出張授業をしたり、亀戸を盛り上げるWebサイトの立ち上げを支援したりもしている。

 開発計画では、2022年1月下旬竣工予定の住宅棟「プラウドタワー亀戸クロス」、22年夏に開業予定の大型商業施設、江東区立第二亀戸小学校増築用地に加えて、「プラザ」「芝生エリア」「横丁エリア」を設ける。

開発敷地図。敷地内を貫通できる通路を確保

 マンションは地上25階、地下2階。総戸数は934戸で、ワンルームから4LDKまで幅広いラインアップをそろえる。

 芝生エリアには、数百人を収容できるステージを設置。サンストリート亀戸で開かれていたような多種多彩なイベントに対応する。横丁エリアはマンションと商業施設の建物の間に設置。“下町情緒”を感じられるような店舗が並ぶ。

「プラザ」スペース。街の“顔”となる(イメージ)
住宅と商業施設をつなげる「横丁エリア」(イメージ)
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.