パナソニックは2月10日、千葉工業大学未来ロボット技術研究センター(fuRo)の技術を採用したロボット掃除機「RULO MC-RSF1000」を発表した。レーザーを使ったマッピング技術に加え、本体を持ち上げて障害物を乗り越える機構を実現した。3月下旬から15万円前後(税別、オープン価格)で販売する。
fuRoの高速空間認識技術「ScanSLAM」(SLAM:Simultaneous Localization and Mapping)をベースにレーザーを360度全方位に照射して室内のマッピング(地図作成)を行うSLAMを開発。自機位置を推定し、効率良く掃除する。SLAMはパナソニックも17年夏に発売したルーロから採用しているが、「従来のカメラを使ったSLAMに比べ、より早く正確な空間認識が可能になった」としている。
「アクティブリフト」機能は、走行中に前方のセンサーがラグや段差を検知すると、モーターの力でカムがタイヤユニットを下に押し出し、本体前部を持ち上げる機構。最大25ミリまでの段差に乗り上げ、ロボット掃除機が走行できる範囲を広げた。
この他、「Google アシスタント」搭載のスマートスピーカーによる音声操作や、人の足の動きに追従して任意の場所を掃除する「otomo」機能も新しい。
fuRo(フューロ)は千葉工業大学直轄のロボット技術研究センター。所長の古田貴之氏を中心に、災害時に人の代わりに活動するレスキューロボットを多く開発してきた。
パナソニックとは産学連携の一環として17年12月に「パナソニック・千葉工業大学産学連携センター」を設立。18年3月にはレーザーSLAMとアクティブリフトを搭載したロボット掃除機のプロトタイプを公開している。
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