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Google親会社Alphabet決算は2桁台の増収増益 YouTube広告とクラウドが好調

» 2020年02月04日 07時29分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 Googleを傘下に持つ米Alphabetは2月3日(現地時間)、第4四半期(10〜12月)の決算を発表した。Alphabet全体の売上高は、前年同期比17%増の460億7500万ドル、純利益は19%増の106億7100万ドル(1株当たり15ドル35セント)だった。

 売上高はアナリスト予測の469億4000万ドルを下回った。1株当たり純利益は予測の12ドル53セントを大幅に上回った。

 alphabet 1 Alphabet全体の業績

 同社は初めて、YouTube広告とGoogle Cloudのそれぞれの売上高も開示した。いずれも2桁台の伸び率で好調だ。

 Googleの売上高は17%増の458億1200万ドル。Google検索その他の広告の売上高は17%増の271億8500万ドル、新たに開示されるようになったYouTube広告は31%増の47億1700万ドル。Google Cloudは53%増の26億1400万ドルだった。YouTubeの広告以外の収入とPixelなどのハードウェアを含む「Googleその他」の売上高は10%増だった。ルース・ポラットCFO(最高財務責任者)は業績発表後の電話会見で、「Googleその他」ではYouTubeとGoogle Playでの広告が好調だったと語った(同四半期に発売した「Pixel 4」や「Stadia」については触れなかった)。

 alphabet 2 セグメント別業績

 Alphabetのムーンショット部門のAccess/Fiber、Calico、CapitalG、Chronicle、GV、Verily、Waymo、Loon、Wing、Xなどをまとめた「その他」の売上高は12%増の1億7200万ドル、営業損失は20億2600万ドル。前年同期の営業損失は13億2800万ドルだった。

 同四半期にAlphabetのCEOに就任したスンダー・ピチャイ氏は発表文で「AI、アンビエントコンピューティング、クラウドコンピューティングなど、ディープコンピュータサイエンスへの投資がAlphabet全体の継続的な成長と新たな機会のための強力な基盤を提供する」と語った。また、YouTube広告の年間売上高は150億ドル規模に、Google Cloudは100億ドル規模に成長したとも語った。

 電話会見では、「YouTube Music Premium」の会員数が2000万人を超えたこと、Google Cloudでは特に「Google Cloud Platform」の成長が著しいこと、ホリデーシーズンには「Nest Mini」と「Nest Hub Max」が好調だったことなどが語られた。

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