Zホールディングス(HD)が2月5日に発表した2020年3月期第3四半期累計(19年4月〜12月)の連結決算は、売上高が前年同期比7.4%増の7596億1400万円、営業利益が3.2%増の1235億4200万円、最終利益が7.0%増の750億5600万円だった。
ZOZOを連結子会社化した影響や、子会社アスクルの増収増益を受け、コマース事業が堅調に推移。セグメント単体での売上高は10.4%増の5327億円、営業利益は35.2%増の632億円に拡大した。
「Yahoo!プレミアム広告」の好調もあり、メディア事業も売上高が0.8%増の2254億円、営業利益が2.7%増の1114億円に伸びた。
金融事業では、スマートフォン決済サービス「PayPay」への積極的な投資によって、156億円の持分法投資損失を計上したが、他の事業で得た利益によってカバーした。
今後はコマース事業とメディア事業の好調が続く見込みである一方、PayPayへの投資をさらに加速するため、20年3月期通期連結業績予想の売上高と営業利益を上方修正し、最終利益を下方修正する。
修正後の見通しは、売上高が1兆400億円、営業利益が1500億円、最終利益が770億円〜800億円。
投資の効果もあり、PayPayの登録者数は2月2日に2400万人を突破。加盟店数は1月末で約191万カ所を突破した。
LINEとの経営統合も進捗(しんちょく)しており、1月31日に株式交換契約を締結。今後はTOB(株式公開買い付け)などの手続きを進め、計画通り10月に統合を完了する予定だ。
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