「レモンサワー」「一人焼き肉」「ギョーザ」「パンケーキ」「かき氷」――毎年のように新たなブームが生まれる。これらのブームの背景を、消費者のライフスタイルの変化や業界構造の変化も含め、複合的に分析していく。
「一人○○」はどこまでが許容範囲なのか? いつの時代も議論になるテーマである。
一昔前は、若い女性の間でも「一人カフェは?」「一人牛丼は?」「一人ラーメンは?」「一人焼き肉は?」「一人旅は?」「どこまでが経験がある?」といった話題が盛り上がっていた。さらには、「一人○○デビューをした!」と仲間内で報告し合ったものである。
このようなテーマが話題になるということは、数多くの飲食シーンで「一人○○の難易度が高い」と考えられているからだ。また「一人旅」といえば、やんごとなき理由があるのかと懸念され、「一人客」をお断りする宿泊施設も多かった。
昨今の「一人○○」事情はどうだろうか。お肉を1枚から注文できる「一人焼き肉」だけでなく「一人鍋」「一人フレンチ」「一人横丁」なども登場してきた。確実に「一人○○」が楽しめるお店のバラエティが増えている。また、飲食シーンのみならず、旅行の分野でも「女性一人旅」「男性一人旅」といった新たなマーケットを狙ったプランを用意している宿泊施設も増えている。
「一人○○」の現状を調査データを基にお伝えし、マーケットが成長した要因と事業者側のメリット、そして今後の可能性について述べていきたい。
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