米Googleは1月27日(現地時間)、「G Suite」向けWebアプリ開発ツール「App Maker」の提供を終了すると発表した。顧客による対応期間を約1年設け、2021年1月19日に完全に終了する計画。終了の理由は「使用率が低いため」としている。
App Makerは2016年に公開され、2018年に正式版になった開発ツール。コーディングの知識がなくても簡単なUIで「Google Cloud Platform」で稼働するオンプレミスなWebアプリを開発できるのが特徴だ。
同社は完全終了までの主なプロセスをサポートページで説明している。1月27日にはアップデートがなくなり、4月15日にApp Makerでのアプリ作成ができなくなる。来年1月19日にアプリが動作しなくなるが、Cloud SQLに保存されたApp Makerのデータは維持される。
App Makerのアプリをそのまま別のプラットフォームに移行することはできないが、GoogleはCloud SQLに保存したデータを基に、新たなアプリを別のツールで開発する方法を3つ紹介した。データ収集であれば「Googleフォーム」を、シンプルなアプリであれば「Google App Engine」の利用をGoogleは勧める。
「複雑なビジネスプロセスの自動化にApp Makerを使用する場合」は「AppSheet」の使用を推奨している。AppSheetは、Googleが1月15日に買収したばかりの同名のApp Maker競合アプリメーカーのツールだ。
Googleは買収の際、AppSheetを「アプリ開発を再考するGoogleクラウドの戦略を補完する」ものと位置づけていた。AppSheetもApp Maker同様に、Googleスプレッドシートやフォーム、Android、Googleマップなどを利用するアプリを開発できる。
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