お店のミライ

池袋のマツキヨが「アミューズメント」化! 男性向け化粧品を強化した“体験型店舗”に 実際に行ってみたお店最前線 来店してもらう仕掛けとは?(1/3 ページ)

» 2020年01月14日 07時00分 公開
[鬼頭勇大ITmedia]

お店最前線 来店してもらう仕掛けとは?

消費増税の影響やECサイトの広がりにより、わざわざリアル店舗に来店してもらうための工夫が求められている。消費者に支持されるため、各社はどのような取り組みをしているのか。最新事例を追った。

連載第1回:本記事


 ドラッグストアといえば、「お買い得品」を買いに行くイメージを持つ人も多いだろう。日々の消耗品を購入することが多いからこそ、商品の安さを重視する人も多いはず。トイレットペーパーや洗剤などを大量に買い込む人を見かけることも少なくない。

 そんな中、マツモトキヨシは従来のドラッグストア像からの脱却を狙っている。2019年秋に、「薬 マツモトキヨシ 池袋Part2店」をリニューアル。リニューアル後は「体験」を重視し、買い物以外の楽しみも提供する。男性向け化粧品のブースも新設し、これまでのメイン客層である女性だけでない、幅広い層の来客を見込む。マツキヨの掲げる「遊びがある、発見がある、エンタテイメント体験店舗」とはどういった店舗なのか。実際に行ってみた。

マツキヨが池袋で新たな試み

1階にはアイス売り場が

 まず1階の入り口で注目なのが、巨大な色とりどりの冷凍庫で販売しているアイスだ。100%天然素材で製造しており、7種類を取りそろえている。中でも目を引くのが「ブルーアップル」(500円、税別、以下同)だ。他の「みかん」や「いちご」「ココア」(3種とも500円)と違い、奇抜な色をしている。食べ物としては“異色”ともいえるカラーだが、意外にも売れ筋なのだとか。なかなかアイスを食べる気にならないような寒い時期ではあるが、気温とは関係なく好調に売れているという。

冬でも意外に人気だというアイス

 また、1階にはマツキヨとしては初となる、ショーケースを活用した商品紹介を行うコーナーも新設した。スペースの中心にショーケースを配置し、周囲に整然と商品を並べた一角は「ドラッグストア」らしからぬ空間となっている。その他、若年層を中心に人気を集める韓国コスメなど、マツキヨとして初めて販売するブランドも充実し、若い「マツキヨファン」づくりを狙っている。

ショーケースを活用した空間づくりも
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