ウォレットアプリ「Kyash」を提供するFintech企業Kyash(東京都港区)は4月25日、Visaカード発行や決済処理などのプラットフォーム「Kyash Direct」を企業向けに提供すると発表した。各企業は、自社のポイントや売上金と連携したクレジットカードの発行が容易にできるようになる。
メルカリが売上金を決済代金に利用できるメルペイを提供しているが、同じような仕組みを各企業が実現できるようにするのがKyash Directだ。Kyashは一般消費者向けにウォレットアプリとリアルカードを提供しており、この仕組みやノウハウを企業向けに提供する。
「決済のテクノロジーをいろいろな事業者に一気に開放する。APIを提供して、カード発行を容易にしていく。事業者のポイントや売上金も決済に使えるようになる。リアルタイムデビット決済も可能だ」(Kyashの鷹取真一社長)
オンライン決済などに利用できるバーチャルカードのほか、磁気やICチップ、Visaの非接触決済payWaveに対応したリアルカード、またiOSやAndroid端末で利用できるQUICPayを発行できる。決済は、企業が発行しているポイントや売上金など複数の残高を利用可能だ。
利用例として、KyashのCTOを務める椎野孝弘氏は下記を挙げた。
いずれも海外で利用が始まっている例だ。例えば自動車配車サービスの米Uberは、利用するドライバー向けに報酬を即日利用できるカードを発行しており、ドライバーの利用額はすでに5000億円を超えているという。
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