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折れ曲がるスマートフォン「FlexPai」発表 フレキシブル有機ELディスプレイ搭載、商用で世界初

» 2018年11月02日 13時50分 公開
[山口恵祐ITmedia]

 有機ELベンチャーの中国Royole(柔宇科技)は11月1日、折りたためるフレキシブル有機ELディスプレイを搭載するスマートフォン「FlexPai」を発表した。商用製品へのフレキシブル有機ELディスプレイの搭載は世界初。画面を外側に向けた二つ折りタイプで、広げると7.8インチのタブレットになる。価格は8999元(約14万6000円)から。米国などで同日から注文を受け付けている。日本発売は未定。

photo 「FlexPai」

 OSにAndroid 9.0ベースのWater OS 1.0を採用するスマートフォン。自社開発のフレキシブル有機ELディスプレイを採用し、折りたたみ状態から180度まで開閉できる。折れ目にベゼル(額縁)はない。折りたたみ機構は20万回以上の曲げ、ねじり、引っ張りに対する耐久性を持つという。サイズは134(幅)×190.35(奥行き)×7.6(高さ)ミリ、重さ320グラム。

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 開いた状態にすると、起動するアプリの表示サイズを自動で調整し、全画面で動画視聴やゲームを楽しめる。折りたたむと分割表示モードになり、表と裏で異なるアプリをマルチタスクで起動したり、連携させたりできるという。折りたたみ時の曲面には、着信やメール、メッセージなどの通知を表示できる。

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 ディスプレイ解像度は1920×1440ピクセル(308ppi)で、アスペクト比は4:3。折りたたまれた状態では、表面が810x1440ピクセル(アスペクト比16:9)、裏面が720x1440ピクセル(18:9)、側面が390x1440ピクセル(21:6)となる。

 ディスプレイ側に有効2000万画素と有効1600万画素のデュアルカメラを搭載。折りたたんだ状態で一般的なスマートフォンのように撮影できる他、画面を開けばセルフィーなどにも対応できる。

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 プロセッサ(SoC)は米Qualcommの次期ハイエンドチップ、Snapdragon 8シリーズ(オクタコア、2.8Ghz)を採用。外部ストレージとして最大256GBのMicroSDカードに対応する。接続端子はUSB-Cで、イヤフォンジャックは非搭載。指紋センサー、ステレオスピーカー、nanoSIMのデュアルSIMスロットを備える。バッテリー容量は3800mAh。

 ラインアップ(ストレージ/メモリ)は、128GB/6GBモデルが8999元(約14万6000円)、256GB/8GBモデルが9998元(約16万3000円)、512GB/8GBが1万2999元(約21万1000円)。

 折りたたみ型のスマートフォンは、韓国Samsung Electronicsが11月7日に発表するとのうわさもある。

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