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Amazonプライム値上げ、会員続けるべき? 特典をあらためて整理する

» 2019年04月12日 15時33分 公開
[井上輝一ITmedia]

 Amazon.co.jpの有料会員向けサービス「Amazonプライム」のサービス料金が、年額3900円から4900円に値上がりしたことを受け、ネット上では「継続するべきかどうか」という戸惑いの声が上がっている。

 本記事では、Amazonプライムで利用できるサービス内容をあらためて整理してみる。

急ぎの配送が無料に

 まず、ECサイトらしいサービスとして、「当日配送」(600円)や「日時指定便」(500円〜)などの利用料金が無料になる配送特典がある。自身がプライム会員の場合、Amazonのアカウントサービスページから「会員資格を終了する」を開いてみると、自身が過去12カ月間にこれらの配送方法をどれほど無料で使ってきたのかが表示される。

「過去12カ月間に○○円の配送料を節約されました」というページが表示される

 会員継続判断の一つの指標として、1年分の配送特典の総額とAmazonプライムの年会費を天びんにかけるのはありだろう。

動画見放題、音楽聴き放題、本読み放題、写真保存し放題

 Amazonプライムが強いのは、配送特典以外もコンテンツの閲覧無制限サービスなどが充実しているからだ。

 主要なサービスとしては、映画や映像番組が見放題の「プライム・ビデオ」、音楽が100万曲以上聴き放題の「Prime Music」、漫画や雑誌など数百冊を読める「Prime Reading」、写真を無劣化で容量無制限でクラウドに保存できる「Prime Photos」が挙げられる。

 Prime MusicとPrime Readingに関しては、それぞれ追加料金を払うことでより豊富なコンテンツを楽しめる上位プランの「Prime Music Unlimited」(6500万曲以上)や「Kindle Unlimited」(120万冊以上)もあるが、Amazonプライムの会費だけでベースプランを利用できるのはメリットといえる。

「写真を無劣化のまま無制限に保存」はほぼ唯一無二

写真を無劣化のまま無制限に保存できる「Amazon Photos」

 映像、音楽、本のサービスについては競合もあるものの、「写真を無劣化のまま無制限に保存」はほぼ唯一無二。

 米Googleの「Google フォト」は写真を無制限に保存できるが、最大1600万画素という画質の制限がある。米Boxのストレージサービス「Box」には、ファイル種類を問わず無制限に保存できるプランがあるが、法人向けだ。

 これらサービスの他、衣類や靴の試着・返送ができる「プライム・ワードローブ」、生鮮食品などを購入できる「Amazonフレッシュ」(対象エリアのみ)、ゲーム配信プラットフォーム「Twitch」と連携して無料ゲームコンテンツなどを得られる「Twitch Prime」などが、追加料金なしで受けられるサービスとなっている。

継続か、解約か

 Amazonのお急ぎ便を使ってたくさん買い物をしたり、各配信サービスでコンテンツを消費しているのであれば、月額換算408円という価格はいまだ良心的に見える。

 あまりAmazonで買い物をしておらず、コンテンツの閲覧無制限サービスなどもあまり利用していない、あるいはその一部しか使っていないのであれば、解約し、別のサービスに移行する選択肢もある。

 この機に、自分がAmazonプライムの特典をどれくらい利用できているか、あらためてチェックしてみるといいだろう。

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