ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >
ITmedia AI+ AI活用のいまが分かる

車内に3Dアバター出現、遠隔地の人と一緒にドライブ 日産とドコモ、5Gで走行実験

» 2019年03月12日 14時17分 公開
[ITmedia]

 日産自動車とNTTドコモは3月12日、リアルとバーチャルの世界を融合する日産の技術「Invisible-to-Visible」(I2V)とNTTドコモの5G回線を組み合わせ、遠隔地の人の3DアバターをARで車内に出現させ、車内の人と一緒にドライブする走行実験を始めると発表した。

 I2Vでは、ネット上の仮想世界「メタバース」を通じて、家族や友人、仮想キャラなどが3DのARアバターとして車室内に現れ、ドライブに同乗したり運転をサポートできる。日産は「誰とでも一緒にドライブできる」とアピール。1月に公開した動画では、助手席に萌えキャラの3Dアバターを置き、会話しながら一緒にドライブする様子を描いていた。

画像 1月に公開された「Invisible-to-Visible」のイメージ動画より
1月に公開された「Invisible-to-Visible」のイメージ動画

 走行実験は、日産のテストコース「グランドライブ」(神奈川県横須賀市)で実施。日産の商用バン「NV350キャラバン」をベースにした実験車両から5G通信でメタバースに接続し、グランドライブ内の離れた場所にいる人を3Dアバターとして走行中の車内に出現させ、車内のユーザーと会話しながらさまざまな情報提供を行う。車内の人と遠隔地の人が互いにリアルな存在感や同乗感覚を得るために必要なユーザーインタフェースや、インタラクティブなコミュニケーションの有用性などを確認する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.