本体のサイズが小さくコストも抑えられる「Raspberry Pi」は、病院のクライアント環境を一変させる可能性がある。
病院は診療部門や事務部門など、さまざまな部門のフロアにコンピュータを置き、スタッフが患者データや病院システムにアクセスできるようにしている。IT担当者は各コンピュータを継続的にアップグレードし、古くなれば入れ替える。
昔のコンピュータは、その大きさから目障りな存在と見なされ、どこの病院もプロセッサの高速化や低価格化に加えて、小型化を求めてきた。その流れの延長線上にあるのが、小型コンピュータ「Raspberry Pi」に対するニーズの高まりだ。
十分な処理能力とセキュリティを提供しながら、消費電量やコストを抑えられるRaspberry Piは、病院において、仮想デスクトップインフラ(VDI)環境で使うシンクライアントとして注目を集め始めている。
病院のスタッフが使うコンピュータは、大きく進展してきた。昔の病院システムは、大きなワークステーションに依存していた。こうしたワークステーションは場所を取るだけでなく、コストがかさみ、メンテナンスに多大なリソースを要した。頻繁なサポートとメンテナンスが必要だったことから、時として混乱の原因にもなった。
転機となったのは、シンクライアントシステムをはじめとする、デスクトップをサーバ側で構築・運用するシステムの普及だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
遠隔医療体制を構築する際は、患者や通常業務への影響を押さえながら進める必要がある。パンデミック下で一斉に遠隔医療体制を構築した2つの医療機関の例を紹介する。
オーストラリアでは処方箋の完全電子化が一般化しているが、制度確立までの道のりは平たんではなかった。完全電子化を阻んだ課題とその解決策とは。
コロナ禍を契機に、湾岸諸国では「デジタルヘルスケア」への移行が加速している。湾岸諸国におけるデジタルヘルスケア産業の重点投資分野とは。デジタルヘルスケア推進の”壁”とその対処法についても紹介する。
医療機関は膨大なデータを扱い、そのデータに基づいて重要な決定を下す場合がある。一方、データの質は低くなりがちだ。それはなぜか。データの品質を改善させるために必要な方策と併せて紹介する。
英国の国民保健サービスでイングランド地域を管轄するNHS Englandが、医療サービス向けの新データ基盤を構築している。この計画に英国市民団体が“待った”をかけたという。なぜなのか。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。