次に来そうな健康増進テクノロジー7選 チャットbotやIoTは「健康経営」に効果あり従業員の健康管理は重要な経営課題(1/2 ページ)

少子高齢化の時代、従業員の健康管理は企業の重要課題といえよう。チャットbotやウェアラブルデバイス、DNA検査キットなど、テクノロジー主導の健康増進プログラムについて、次に来そうなトレンドを紹介する。

2018年02月20日 05時00分 公開
[James A. MartinTechTarget]
7つのトレンド 企業主導の健康増進プログラムにおける7つのトレンド《クリックで拡大》

 企業主導の健康増進プログラムの主なトレンドはテクノロジーがけん引しており、中には少々斬新なものもある。2018年以降、企業はルームセンサーやチャットbotなどの新しいテクノロジーを導入するようになると予測する専門家もいる。導入の目的は、従業員の健康、雇用、生産性、忠誠心を維持することだ。

 本稿では、近い将来、企業が実施するとみられるテクノロジー主導の健康増進プログラムのトレンドを7つ紹介する。

1.企業主導の健康増進プログラムは総合が進む

 企業が実施する健康増進プログラムのトレンドという観点では、その範囲の拡大が主なテーマになっている。

 SAPで福利厚生プログラム「North America Total Rewards」の責任者を務めるジェイソン・ラッセル氏は、次のように語っている。「長期的に見ると、運動量を記録するウェアラブルデバイスを従業員に配布するだけでは十分とはいえない。SAPが実施する歩数追跡プログラムへの参加率は2016年にピークを迎えており、当時は米国従業員の3分の1が参加していた。だが、現在は約4分の1に減少している」

 2018年には、より多くの企業が健康増進プログラムを重視して刷新し、より総合的なプログラムへと拡張することが予想される――というのがラッセル氏の見解だ。例えば最近SAPは、モバイルコーチングアプリ「Kurbo」を使用して従業員に健康と食生活に関するアプリベースのコーチングサービスの提供を開始している。また、がんと診断された従業員には、最善の治療法を特定する分子医学とビッグデータを使用したプログラムを提供している。

2.一般消費者向けテクノロジーは、企業主導の健康増進プログラムに影響し続ける

会員登録(無料)が必要です

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       1|2 次のページへ

新着ホワイトペーパー

製品資料 NTTドコモビジネス株式会社

多拠点・多店舗ネットワーク担当の“尽きない悩み”はどうすれば解消できる?

国内のIT人材不足が深刻化する中、その影響を強く受けているのが、多拠点/多店舗企業だ。クラウド化やSaaS利用を受け、ネットワーク運用管理はかつてないほどに複雑化している。よくある“6つの課題”の解消策について解説する。

製品資料 株式会社スタディスト

まずは「業務の可視化」から、新人育成の課題と効果的な指導を実践するポイント

新人の早期戦力化を図るためにも効率的かつ効果的な指導・育成が求められるが、この実践には多くの課題が付いて回る。新人育成を取り巻く課題について解説した上で、業務の可視化に焦点を当て、効果的な指導につながるポイントを紹介する。

製品資料 旭情報サービス株式会社

自力で業務を自動化、実業務を教材にRPA作成を基礎から学べるサービスとは?

RPAの導入・運用を推進できる人材を確保すべく、社内人材の育成が急務となっている企業は少なくない。その解決策として、実業務を教材にRPA作成の基礎を学べるIT教育サービスを取り上げ、特徴や活用メリットを紹介する。

事例 旭情報サービス株式会社

非エンジニア部門でもRPAは開発可能? 事例に学ぶ“市民開発”成功のヒント

非エンジニア部門がRPAを開発する“市民開発”に挑む企業が増えているが、知識やスキルが不足する社員がRPAを開発しようとすると、スムーズに進まないケースも多い。この問題に直面した医療メーカーの事例から、解決のヒントを紹介する。

製品資料 横河レンタ・リース株式会社

「テレワーク環境」構築の課題 利便性とセキュリティを両立する4つの支援策

働き方の多様化により、PCの運用管理においても新たなニーズが生まれている。そこで本資料では、いつでもどこでも柔軟に働けるテレワーク環境の構築をサポートする4つのサービスを紹介する。

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...