人材コンサルティング企業O.C. Tannerの最高技術責任者(CTO)であるニール・ニコライセン氏が2017年を総括し、2018年のITに関する目標を設定する。
2016年末に執筆した記事で、筆者は最高情報責任者(CIO)のためにITに関する4つの目標を挙げた。それは以下の4つだ。
振り返ってみると、これらの提案は適切だったようだ。次に2018年に重要なIT関連の目標を挙げてみることにしよう。
さまざまな機能要素をハードコーディングで接続するモノリシックなアプリケーションは、総じて複雑で壊れやすく、変更を加えるのが難しい。急速に変化しているこの世界では、「修正を加えるのが困難」なアプリケーションをポートフォリオの中に持つことはできない。まずは難解なアプリケーションを選び、サービス指向のマイクロサービスアーキテクチャを使用して、API(アプリケーションプログラミングインタフェース)を介して互いに連携する独立するコンポーネントに分割する。このアーキテクチャでは、他のコンポーネントに致命的な影響を与えることなく、対象となるコンポーネントの柔軟な変更が可能となる。変化へのスピード向上とアジリティー(俊敏性)獲得のための疎結合を実現できる。
当社では、エンタープライズデータウェアハウスをオンプレミスから、クラウドプロバイダーが提供するサービスに移行した。こうしたことで、現在必要な、または将来に必要となる重要な能力を取得できる。また、ワークロードをクラウドに移すことでサービスが移植可能になる。市場や技術の不確実性が高まる中で、将来、クラウドで展開するサービスの提供元を変更する可能性があるからだ。
教育プロバイダーは大学や専門学校、またはプライベートトレーニングプロバイダーでもよいだろう。次に、ITスキルをマスターするのに役立つ正式な職場訓練プログラムを作成する。業界ではITスキルを持つ人材が不足している。同時に、IT分野での適性を持ちながらも、トレーニングを受けていないために活用されていない就労者が多くいる。職場訓練プログラムをトレーニングプログラムと組み合わせることで、これらの人材が堅実なキャリアパスを形成し、必要なITスキルを身に付ける手助けとなり、互いに有益な状況を作り出すのに役立つ。
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