遠隔診療の診療報酬増額か 普及すればこれだけある、医療機関と患者のメリット0.5歩先の未来を作る医療IT

「遠隔診療を2018年の診療報酬改定で評価する」旨の首相発言から、診療報酬増額が実現し、遠隔診療の普及を後押しするのではと期待が集まっています。この動向は医療界にどのような変化をもたらすでしょうか。

2017年09月26日 05時00分 公開
[大西大輔MICTコンサルティング]

このコラムについて

イメージ

医療機関のIT化は他の業界に比べて5〜10年は遅れているといわれます。また医療現場でIT製品を導入する際、スタッフから不安の声が上がるなど、多かれ少なかれ障害が発生します。なぜ、医療現場にITが浸透しないのか。その理由を探るとともに、解決策を考えていきます。


 2015年8月の厚生労働省通知により、実質解禁となった遠隔診療。安倍晋三首相は2017年4月14日開催の第7回未来投資会議において「次の診療報酬改定(2018年)に遠隔診療をしっかり評価する」旨の発言をしており、その評価の行方に注目が集まっています。今回は遠隔診療の本格的な評価がもたらす、医療界の変化について考えてみます。

遠隔診療の実質解禁

従来の通知ではへき地での限定的な利用しか認めていないのではないかと誤解があったため利用が進んでいなかった「遠隔診療」を、誤解を改めるために2015年に厚生労働省より通知が発出されました。医療界においては従来の「対面診療の原則」が一部緩和され、新たな診療スタイルが生まれるのではないかと期待が集まったことで、多くの企業が遠隔診療分野に参入しています。

表 遠隔診療サービスの関連企業
運営企業 サービス名(リンク先はサービス紹介ページ)
オプティム、MRT ポケットドクター
情報医療(MICIN) curon(クロン)
メドレー CLINICS
Mediplat first call
インテグリティ・ヘルスケア YaDoc
ポート オンラインクリニック
シェアメディカル メディライン
アイソル リモートドクター

遠隔診療の診療報酬評価に期待集まる

ITmedia マーケティング新着記事

news171.png

2024年のGW予算は横ばい 賃上げよりも物価高と円安の影響が勝る?――インテージ調査
インテージが全国の15歳から79歳の男女を対象に実施したゴールデンウイークに関する調査...

news148.jpg

CNN幹部が語る、メディアビジネスにとってのAIのリスクと機会
生成AIがコンテンツを量産し、真偽の明らかでない情報があふれかえる中、メディアの価値...

news016.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2024年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。