Evernoteの会長退任後、ベンチャーキャピタリストとして活躍してきたフィル・リービン氏が、AIのアイデアを持つチームのアイデア製品化を支援するスタジオ方式の企業All Turtlesを立ち上げた。
米Evernoteの共同創業者、フィル・リービン氏は5月15日(現地時間)、AI(人工知能)関連の起業家を支援する“スタジオ”、All Turtlesをサンフランシスコで立ち上げたと発表した。
リービン氏は2015年9月、Evernoteの会長を退き、米ベンチャーキャピタル(VC)のGeneral Catalyst Partnersにパートナーとして参加した。
VCとして活動するうちに、現在のシリコンバレーのやり方は新しいアイデアを世に出す方法としては不十分だと気づいたので、All Turtlesを立ち上げたという。
All Turtlesは、AI関連の新興企業を支援するスタジオ。AIのアイデアをアイデアの持ち主が製品化することを支援する。VCとの違いは、アイデアの持ち主が起業せずに製品化できるようにサポートする点。
「優れたライターは作品を書けばいい。出版社を立ち上げる必要はない。優れた映像作家は映像作品を作ればいい。映画スタジオを立ち上げる必要はない」とリービン氏。
同氏は、Amazon StudioやNetflixなどのスタジオ方式から学んだという。「これらのスタジオは、クリエイターが作品作りに集中できる環境を提供することで優秀な才能を集めている。われわれはAI製品で同じことがしたい」と説明する。
リービン氏がパートナーを務めていたGeneral Catalystと、Digital GarageがAll Turtlesに出資した。同社は既に10チームを支援している。
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