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「大幅に条件を変更」 PayPay「第2弾100億円キャンペーン」、変更点をチェック

» 2019年02月04日 18時16分 公開
[ITmedia]

 モバイル決済サービス「PayPay」で2月12日、「第2弾100億円キャンペーン」が始まる。PayPayの中山一郎CEOが「大幅に条件を変更した」という通り、前回キャンペーンと比べると還元額の上限を大きく引き下げるなど変更点は多い。PayPayの認知度向上に努めた前回に対し、今回は「より多くの方に長期間、繰り返し使ってもらう」という、日常生活への定着を狙う。

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 キャンペーン期間は5月31日までだが、ユーザーへの還元額が100億円に達した時点で終了する。第2弾でも前回同様、PayPayの支払額の20%をPayPay残高として還元する。ただ、20%還元は(銀行口座を登録するなどして)PayPay残高で支払う場合に限り、Yahoo! JAPANカードの場合は19%、その他のクレジットカードの場合は10%と低くなった。

 還元額の上限は前回が月額5万円までだったが、第2弾では1回の支払い当たり1000円まで、キャンペーン期間中で総額5万円まで、という条件を厳しくした。

photo 銀行口座、Yahoo! JAPANカード、その他のクレジットカードで還元率に大きな差がある

 一定の確率で全額を還元する仕組みは、上限額を大幅に下げている。前回の還元額上限は1回当たり10万円までだったが、今回は1回当たり1000円までに変更した。キャンペーン期間中、総額2万円まで還元する。

 その代わり、当選確率はアップ。前回は40回に1回がベースで、Yahoo!プレミアム会員は20回に1回、ソフトバンクとワイモバイルのスマホユーザーは10回に1回当たるとしていたが、今回は10回に1回(銀行口座かYahoo! JAPANカードを利用している場合)、Yahoo!プレミアム会員なら5回に1回という当選確率にする。ただ、Yahoo! JAPANカード以外のクレジットカードは対象外にした。

photo 全額を還元する仕組みは「やたら当たるくじ」という名前に

 中山CEOは「少額での日常的な利用を促進したい」と狙いを話す。わずか10日間で終了した前回のキャンペーンでは、PayPayで高額商品を購入し「全額が戻ってきた」とネット上で報告するユーザーも少なくはなかった。

 PayPayの認知度向上や「まずは1回使ってもらう」といった狙いがあった前回のキャンペーンに対し、中山CEOは「決済サービスの本質は『繰り返し利用してもらうこと』だと考え、(今回は)日常的なシーンで試してもらう、使ってもらう機会を提供したい」と説明する。

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 中山CEOは「前回のキャンペーンが終わった後も、思っている以上に使われている。(理由は)毎日使える店舗が増えていることだといえる。全国20カ所の営業拠点をフル活用し、使える店舗を増やす」と力説。キャンペーン後も、PayPayを使える環境づくりに努めるとしている。

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