ハッキング侵害の81%はパスワードの盗難や脆弱(ぜいじゃく)なパスワードが原因になっているという報告があることから、IT担当者はパスワード認証ではなく2要素認証に目を向けつつある。
ITプロフェッショナルがユーザーパスワードと認証の管理戦略を立案する場合、セキュリティとユーザビリティーという2つの重要な基準を考慮する必要がある。
ITプロフェッショナルは、唯一の認証要素としてパスワードに依存する状況を最小限に抑えようとしている。ハッキング侵害の81%は、パスワードの盗難や脆弱(ぜいじゃく)なパスワードが原因になっているためだ。これはVerizon発行の「2017 Data Breach Investigations Report」(2017年版データ侵害調査レポート)で報告された内容だ。他の種類の認証を追加してユーザーパスワードを補完する(または置き換える)ことで、ユーザビリティーを損なうことなくセキュリティを確実に強化できるという。
「端的にいえば、全世界がパスワードの問題を抱えている」と2018年6月に開催された「Identiverse」カンファレンスのセッションで話したのは、認証関連の業界団体FIDO Allianceでエグゼクティブディレクターを務めるブレット・マクダウェル氏だ。
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