米Googleは10月9日(現地時間)、今年で3回目になるハードウェア発表イベント「Made by Google」イベントをニューヨークで開催した。発表されたことやされなかったことを時系列でまとめた。
過去の2回ではイベントの最初にスンダー・ピチャイCEOが登壇し、Googleの取り組みについて説明したが、今回は登壇しなかった。イベントの直前に50万人が影響を受ける可能性のあるGoogle+のバグが話題になったが、それについての言及もなかった。
イベント全体を仕切ったのはハードウェア担当上級副社長のリック・オステルロー氏。昨年はピチャイ氏が語った「AI+Software+Hardware」のコンセプトについて、同氏が解説した。
オステルロー氏は、Googleが「Your Own Personal Google」(パーソナライズ)、「Titan Security」(セキュリティ)、「Digital Wellbeing」(使いすぎ防止)を重視していると語った。
オステルロー氏は「Pixel 3」「Pixel Slate」「Google Home Hub」の画像を一気に紹介し、客席に設置された展示台に3種類のハードウェアが登場した。
最初に紹介されたのは「Google Home Hub」。10月22日に米国、イギリス、オーストラリアで発売する。価格は149ドル(約1万7000円)だ。
インテリアになじみやすい4色(白、黒、ピンク、アクア)展開で、明るさを周囲に合わせて調整する「Ambient EQ」やスマートホーム関連を管理する「Home View」機能を搭載する。フォトフレームのような機能「Live Album」は、スマートフォンで撮影した写真が“ライブで”追加される。AIが表示に適した写真を選ぶので、例えばレシートの写真などは表示されない。
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次は「Pixel Slate」。2in1でノートPCのようにも使えるが、キーボードとスタイラスは別売だ。価格は本体が599ドル、キーボードは299ドル、スタイラスは99ドル。北米と英国で年内発売の予定だ。
色はミッドナイトブルーのみ。別売のキーボードカバーはキートップが円形でバックライト付きだ。
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最後にオリジナルスマートフォン「Pixel 3」が発表された。イベント直後に日本のGoogleストアで公開されたスペックで「Felica」対応であることが判明。「Google Pay」が使えるようだ。
日本での販売価格は、Pixel 3が9万5000円から、Pixel 3 XLが11万9000円から。Googleストアでウェイティングリストへの登録を受け付けている。
カメラの新性能「Night Sight」の説明では米Appleの「iPhone XS」との比較画像を紹介した。
ARキャラクタと一緒に撮影できる「Playground」や、デジタルウェルビーイング機能としての「Flip to Shhh」(端末をうつぶせに置くと「Do Not Disturb」モードになる)などの新機能も搭載する。
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うわさされていた無線充電スタンド「Pixel Stand」は、Googleストアで既に販売されている。価格は9504円で、発売直後に購入したところ、配送予定は11月6日〜13日になった。
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昨年発表のChromebook「Pixelbook」およびGoogleアシスタント搭載イヤフォン「Pixel Buds」の後継モデルは出なかった(Pixel 3付属のUSB-CイヤフォンにはPixel Budsと同様の機能を搭載しており、別売もする)。また、VRプラットフォーム「Daydream」関連の発表はなかった。また、事前にオリジナル端末は年内には出ないと判明していた「Wear OS by Google」搭載のサードパーティー製スマートウォッチについても触れられなかった。
うっかり発売されていた新「Chromecast」もこのイベントでは発表されなかったが、公式ブログで発表され、同日Googleストアで発売された(本稿執筆現在、日本のGoogleストアからはまだ購入できない)。
イベントの最後にオステルロー氏が再登場したが、Google+のプライバシー問題についてはやはり触れずに終わった。
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