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カーシェアなら子連れ旅行も楽ちん 1分単位で借りて乗り捨て可能な「ReachNow」シリコンバレー式「時短育児術」(1/2 ページ)

» 2018年09月04日 12時00分 公開
[近藤奈都美ITmedia]

 子連れ旅行で悩ましいのが、旅先での移動手段をどうするかです。費用もさることながら、融通が効くかどうか、便利かどうかもとても重要です。そこで今回は、私が実際に旅行で重宝したカーシェアリングサービス「ReachNow」を紹介したいと思います。

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連載:シリコンバレー式「時短育児術」

子育てに関する負担をITで解消する「Baby Tech」。シリコンバレー在住の女性筆者が、“母目線”でぐっときたテクノロジーを紹介していく。

著者プロフィール

近藤奈都美(こんどう・なつみ)

日本でIT専門商社に勤務した後、結婚を機に渡米。現在はシリコンバレーで一児の母として主婦業を行う一方、テクノロジーを使って効率的な子育てを目指す“母目線”の情報メディア「Babyful.jp」を運営するなど、「時短育児」を軸に情報発信している。

(本記事は、「Babyful.jp」に掲載された記事を一部加筆・編集して掲載しています)

 ReachNowを使ったのは1泊2日のポートランド旅行です。ポートランドは米国オレゴン州北西部にある都市で、全米で住みたい街ランキングのトップに君臨しています。ダウンタウン(市街地)はこぢんまりとまとまっていて公共交通機関も発達しているので、街中では移動手段を心配することなく動き回ることができ、アメリカ国内の旅行先としても人気があります。

 スポーツブランド・ナイキが本社を構える場所でもあり、自転車天国としても有名。街中ではそれを象徴するかのように、シェアサイクルサービスのステーションには「BIKETOWN」というサービス名とナイキのロゴが記されたオレンジ色の自転車が並んでいました。

photo シェアサイクルの自転車にはナイキのロゴが

ReachNowとは?

 ReachNowはBMW傘下のカーシェア企業・ReachNowが提供するカーシェアリングサービスで、現在ポートランドとシアトルの2都市に展開しています。MINIを含むBMWのクルマを1分単位で借りられ、サービス提供地域内であれば乗り捨てるだけでどこでも返却できます。

photo 青色の部分がReachNowのサービス提供エリア。上がシアトル、下がポートランド

 レンタカーと違い、事前に借りる時間を決めて予約したり、当日契約書類を書いたり、鍵を借りたりする必要もありません。予約や鍵の解錠はすべてスマホアプリ(iOS/Android)から行えます。

 使用料金は従量課金制で、運転中は毎分45セント、駐車中は毎分10セントかかります。ReachNowのサービス領域内なら、パーキングメーターのある路上駐車場も無料で使えます。長時間利用する場合は利用開始から1時間で15ドル、3時間で50ドル、丸1日利用で80ドルという料金体系になります。初めて使う場合は、別途初期登録費が15ドルかかります。

 私たちは、旅行初日はポートランド国際空港からクルマで1時間ほどの郊外に出掛け、その後予約しているホテルのある市街地まで移動する予定でした。空港からレンタカーを利用する場合、元の場所に返さなくてはならないため2日分の料金が発生しますし、帰りもクルマで行けるのは空港最寄りの契約駐車場までです。そこで1日目はReachNowを使って移動し、2日目はUberやLyftなどのライドシェアサービスを使って空港の入り口付近まで送ってもらうことにしました。

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