オフィススイートの「LibreOffice」は無料で利用できることが強みだが、企業組織での導入、利用に適しているのだろうか。機能とセキュリティの観点から「Microsoft Office」と比較検討する。
The Document Foundationは、コストに敏感な組織のために、「Microsoft Office」の代替となるオープンソース業務用ソフトウェアの最新版「LibreOffice 6.0」を提供している。
オープンソースのソフトウェアスイートを推進する非営利団体のThe Document Foundationは、2011年1月に「LibreOffice」を初めてリリースした。これは、Oracleが2011年で製品版の提供を打ち切ったオープンソースのオフィススイート「OpenOffice.org」から進化したソフトウェアだ。
LibreOffice 6.0は2018年2月にリリースし、標準的なOfficeファイルから、「Office 365」でさえも対応していないような古いレガシーファイルにまで対応する。高度な電卓、辞書、類語辞典といった包括的な拡張機能もダウンロードして利用できる。LibreOffice 6.0では、スプレッドシートエディタの新しい計算コマンドや、プレゼンテーション資料作成ツールの新しいテンプレートといった機能も加わった。
LibreOffice 6.0は、「Windows」「Linux」「macOS」および一部のモバイルプラットフォームで利用できる。ただしモバイル編集機能はまだ開発段階にある。「Android」で利用できるアプリは「LibreOffice Viewer」のみで、フルスイートは利用できない。LibreOfficeには電子メールクライアントも欠如しているが、LibreOffice公式Webサイトが指摘している通り、ビジネスユーザーが利用できるWindows向けのサードパーティークライアントは豊富にある。
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