「Microsoft Teams」無償版でSlackやCiscoに一撃を食らわすMicrosoftの狙いは?フリーミアムモデルは成功するか

Microsoftは「Microsoft Teams」無償版の提供を開始した。同社の「Office Online」アプリとの統合性を売りに、Cisco SystemsやSlackなどの競合ベンダーに対抗する。

2018年08月01日 05時00分 公開
[Antone GonsalvesTechTarget]

 Microsoftが提供を開始した無償版「Microsoft Teams」(以下、Teams)は、「Office Online」アプリを利用でき、競合するコラボレーションアプリ「Slack」やビデオ活用型コラボレーションプラットフォーム「Cisco Webex Teams」に対抗する。

 2018年7月12日に提供を開始した無償版Teamsは、「Office 365」の商用利用権付きライセンスを持っていない中小企業や社内部門での利用を想定している。Web版のTeamsは主要なWebブラウザで利用でき、「Safari」にも近日中に対応する予定だという。

 Microsoftは無償版Teamsの提供で、Teamsに加えてOffice 365の利用拡大も狙っている。同社は無償版Teamsの発表の際、利用するチームが「成長して規模が拡大したとき、Office 365の価値が分かる」と述べた。Teams内では、クラウド型Officeスイートに含まれるオンライン版の「Microsoft Word」「Microsoft Excel」「Microsoft PowerPoint」「Microsoft OneNote」を使ってコンテンツを作成できる。

 Slack、Atlassian、Googleなど他のコラボレーションツールベンダーは以前からフリーミアムモデルを採用しており、こうしたツールをメールの代わりに使ってみたいユーザーに人気だ。IDCのアナリスト、ウェイン・カーツマン氏は「無償版ユーザーを有償版ユーザーに変えるにはどうすればいいか、Microsoftは他社から学ばなければならない」と語る。

無償版ユーザーを有償版ユーザーへ誘導する決め手は

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