「Meltdown」と「Spectre」は本当に脆弱(ぜいじゃく)性なのかという議論がある。本稿では、何を持って脆弱性と見なすか、そしてこの2つは脆弱性なのかを考える。
「脆弱性」とは何か。CNSS(Committee on National Security Systems)が作成した「National Information Assurance Glossary」によれば、脆弱性とは「情報システム、システムセキュリティ手続き、内部統制、実装の中で侵害される恐れのある弱点」と定義されている。米国空軍のソフトウェア保護戦略では、「システムの影響を受けやすい部分(欠陥)」「欠陥を見つけ出す脅威の能力」「欠陥を悪用する脅威の能力」という3つの要素が互い交わるところにシステムの脆弱性があると定義されている。
こうした定義に基づくと、CPUの欠陥であるMeltdownとSpectreは脆弱性に分類されるのだろうか。それとも一部で主張されているように単なるCPUの特徴で、悪意を持った行為者が悪用する方法を成立させただけなのだろうか。
最新のOSは、ユーザーアプリケーションがカーネルメモリ(保護されたメモリ領域)に読み取りや書き込みを行えないようにしている。また、他のアプリケーションのメモリにもアクセスさせない。デバイスが複数のアプリケーションやクラウドベースのサーバを安全に実行できるようにし、1台のPCで複数のユーザープロセスを独立させた状態に保つためには、こうしたメモリの分離が不可欠になる。
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クレデンシャル情報を悪用する攻撃から組織を防衛するために、特権アクセス管理(PAM)は不可欠だ。その導入で成果を挙げている組織と、そうではない組織との違いはどこにあるのだろうか。グローバル調査の結果から読み解く。
従来、認証にはパスワードが用いられてきたが、フィッシングなどの高度な攻撃に対抗するのは難しくなりつつある。そこで注目されているのが利便性と安全性を兼ね備えたパスキーだ。本資料では、その移行戦略について詳しく解説する。
Webアプリケーション開発において生成AIを活用する上で、欠かせないのがセキュリティ対策だ。しかし、AIを悪用する高度な攻撃にだけ注力し、既存の脆弱性への対策をおろそかにしているケースは多い。この問題を解決するには、何が必要か。
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